カンパニョーロ(フルクラム)ホイールのラチェット音を大きくする方法
しかし、ここ数年でカンパニョーロの完組ホイールのラチェット音が、構造が変わったわけでもないのに小さくなったという声を聞くようになりました。その理由として、フリーボディが収まる箇所のグリス量がかなり多くなったことが挙げられます。カンパニョーロやシマノの高精度ハブでも、フリーボディがあるリアハブの右側だけは、構造上どうしても他の箇所より防水性が劣ってしまい、極少量ながら浸水してしまいます。そこで、カンパニョーロはできるだけ隙間を無くすためにグリス量を多くして、回転を妨げずに防水性を上げようとしたのだと思われます。
では、昔のようにラチェット音を大きくするにはどうすればいいかというと、昔のようにフリーボディが収まる箇所のグリス量を少なくすれば、昔から聞き馴染みのある甲高いラチェット音がするようになります。ただし、グリス量が減ることで隙間が増えて若干防水性が落ちてしまうため、マメなメンテナンスが必須になります。どれだけ雨の日に走ったかによるのですが、走行距離で約3,000~4,000㎞、距離を乗っていなくても半年ごとのメンテナンスがざっくりとした目安です。雨の日の走行が多い場合は、もっと短い間隔でメンテナンスしてあげる必要があります。