扁平スポークと丸スポーク、どっちの方が振れ取りし易い?

この質問に対する答えは、『扁平スポーク』です。ある程度以上のスポークテンションが掛かると、ニップルを回す時にスポークが捻じれようとするのですが、扁平スポークだと回り止めを使えるので、スポークの捻じれを殆ど気にせずに振れ取りができます。また、回り止めがスポーク幅にピッタリ合わなくても、ニップルを回した時にどのぐらいスポークが捻じれたかを目で確認できるのも、扁平スポークの利点です。

丸型スポークのホイールを振れ取りする時は、できるだけスポークが捻じれないように工夫しながら作業するのですが、ニップルを回した時にどれだけ捻じれたかを意識しないと正確な振れ取りができません。軟らかくて粘りがある丸型スポークは、ビックリするぐらい捻じれることもあるので、馴染み出しも念入りにやります。
リムの精度やスポークの硬さにも因るところもありますが、平均的に扁平スポークの方が振れ取り・センター出しの作業時間は短く済みます。