人気ブログランキング | 話題のタグを見る

Sports Cycleメンテナンス SG_Meccanico

meccanico.exblog.jp
ブログトップ

パンクした時のチェック法と対処

パンクした時に、原因がタイヤなのかリムなのかリムテープなのか、どこをチェックしたら良いの?という人は意外と多いのではないかと思います。パンクの原因を探るには、まずチューブの外側・側面・内側のどこに穴が開いているかをチェックしましょう。
穴が開いている位置の確認の仕方は、前の記事を参照してください。
チューブの外側に穴が開いている場合は、タイヤに異物が刺さったかタイヤ自体の問題が原因である可能性が大です。穴が開いている箇所の周辺に異物が刺さったままになっていないか、タイヤのケーシング(内側)が裂けていないかを確認しましょう。異物が刺さっていれば取り除くだけでOKですが、ケーシングが裂けていた場合はタイヤの内側から裂け目をタイヤブートなどで覆わないと、チューブが裂け目に入り込んでまたパンクする可能性が高くなってしまいます。タイヤブートが無い場合は、千円札などのお札でも代用できます。ちなみに、お札の値段で効果が変わることはありません(笑)。
またタイヤの使い過ぎでコンパウンドが完全に無くなっているということもあるので(^^;)、この場合もタイヤブートなどで応急処置をして、空気を入れる際は空気圧を低め(5気圧以下)にしてください。

チューブの側面に穴が開いている場合は、タイヤ・リムどちらにも原因の可能性があり一番面倒です。
リム打ちパンクもチューブ側面に穴が開くことが多く、穴の周辺に白く筋のようなものができるのが特徴で、少し感覚を開けて2箇所に穴が開いていたり、反対側の側面にも穴が開いている場合もあります。
またタイヤサイドの裂けが原因の場合も多いです。この場合は、タイヤの内側から裂け目をタイヤブートなどで覆い、空気を入れる際は5気圧以下に抑えないとタイヤがバーストする恐れがあります。予備のタイヤがある場合は、タイヤ交換をしましょう。サイドが裂けたタイヤはバーストする危険性が高く、出先で応急処置をして走り切る場合を除いて、すぐに使用するを止めて正常なタイヤと交換してください。
リム側に考えられる原因としては、ウォール(側面)にバリが出ていることがあります。この場合は、リムのバリを取り除けば大丈夫です。パンク修理用に紙やすりを持っている場合は、それで軽くならしてあげるとより安心できます。

チューブの内側に穴が開いている場合は、リムとリムテープが原因の可能性大です。まず、この場合で多いのが、リムテープのズレもしくは劣化によるパンクです。リムテープにズレがある場合は、他の箇所もずれている可能性があるので、ニップル穴がちゃんとリムテープで覆われているかリムを1周確認しましょう。
リムテープが劣化して裂けている場合は、ビニールテープなどのテープ類があれば、それで裂けている箇所を補習し、テープ類が無い時はリムテープが裂けている箇所のチューブをお札で防護することで応急処置できます。劣化したリムテープは、早急に新しいリムテープと交換してください。リムテープのズレも劣化による伸びが原因である可能性が高いので、早めに新しいリムテープに交換しましょう。
リムが原因の場合は、ニップル穴やバルブ穴の処理が悪く、バリが出ている可能性があります。稀にニップル穴のバリがリムテープを貫いてチューブに刺さってしまっていることがあります。バリを取り除き、紙やすりなどでならしてあげましょう。

ざっと代表的な例のチェック法と対処を挙げましたが、意外なことが原因でパンクすることもあります。ただ、これらを知っておくことで、8割ぐらいはパンクの原因究明と対処ができると思います。

by SG_Meccanico | 2016-10-29 06:30 | 自転車のマメ知識

老舗スポーツサイクル専門店で修業後、福岡市早良区の自宅ガレージを拠点に、ロードバイクの点検・整備・パーツ組み替え等の依頼を、預かりにて承っています。お問い合わせはこちらへ。sg.meccanico@gmail.com


by SG_Meccanico