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適材適所

高弾性カーボンロッドは、ある場面では非常に効果的でしたが、別の場面では逆にデメリットもあり、各メーカーはすぐに軽量性・高感度に囚われ過ぎないロッド開発に切り替えました。
用途によって、低弾性~高弾性カーボンを使い分け、一時は過去の素材と化していたグラスファイバーも再び注目されるようになりました。
このグラスファイバーの復権は、クロモリロードの復権と似たような感じがしますね。

高弾性カーボンを使用するロッドでも、パワーや粘りが必要な部分には低・中弾性カーボンも合わせて使用され、必要に応じた組み合わせをして、素材の適材適所化がなされました。
これによって、重量は前モデルよりも若干重くなりましたが、使用感は良くなりました。
上記のような状況が、ちょうど一時釣りから離れる頃のロッド事情でした。

そこから自転車に夢中になり始めた頃に、カーボンロッドから1テンポ遅れてカーボンフレームの高弾性・軽量化がおきました。
そしてこの数年、ただガチガチに硬いだけの高剛性フレームから、トップグレードのレースモデルでも各部の応力に合わせた剛性設計によりしなやかさも持たせたり、振動吸収の良さを謳った物が主流になってきました。
太さとテーパーデザインしかいじれないロッドと違い、自転車フレームでは形状の変化もある程度付けられるので、これと併せて素材の適材適所化が行われているのが、現状のカーボンフレーム事情ではないでしょうか?

最近また釣りへの興味が湧いて、各メーカーのカタログを見ていると、以前よりもさらに細分化されたラインナップになっています。
ロードレーサーにおけるカーボンフレームは、巡航性を意識したエアロ形状のフレーム、山岳を意識した軽量かつ高剛性なフレーム、クラシックレースのような悪路を走破するために快適性を意識したフレームの3つに分類されていますが、これを現在のカーボンロッドでは、ここからさらに枝分かれさせて、細かく分類された用途に合わせた専用設計がされたモデルが展開されているのです。
そして、上級モデル=高弾性カーボンとは限らない(もちろん高弾性使用もあります)のが大きな特徴です。
自転車のフレームにおいても、今よりもさらに各用途の性能を突き詰めた物が出てくるのではないでしょうか?
ただ一つ、自転車フレームではまだ軽量化にも拘っているのが、ロッドと大きく違うところですね。
ということで、次回は軽量化についてのお話です。
by SG_Meccanico | 2012-07-31 15:15 | メカニコ鮮魚店 | Comments(0)

3年程老舗自転車店で修業後、プロショップ開業を目指して福岡市早良区で迂回運転中。自宅のガレージで預かりにて、点検・整備・パーツの組み替えの依頼を受付けています。お問い合わせはこちらへ。sg_meccanico@dream.bbexcite.jp


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