DURA ACEハブの素晴らしさ

「お勧めのハブは?」と質問されたら、DURA ACEと即答します。
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どの時代のDURA ACEハブも、高精度からくる回転の滑らかさと高い防水・防塵性で、他メーカーのフラッグシップモデルを圧倒しています。長期間使用したものでも、高確率でハブ内部は殆ど汚れていません。また、金属加工が得意なシマノらしく、ハブシェルの耐久性も高く、そう簡単には腐食しません。ハブシェルと回転部分共に非常に傷み難いため、リムが寿命を迎えても、DURA ACEのハブはまだまだ使える状態であることが殆どです。DURA ACEハブを使用した手組ホイールでは、リムとスポークを新しいものにし、ハブはそのまま新しいホイールに移行して組み直すなんてことは珍しくありません。

ただ、高い防水・防塵性を持っているDURA ACEでも、リアハブのフリーボディ側だけは、他の箇所より水や汚れが入りやすいので、長期間使ったものは洗浄・グリスアップが必要です。これは、フリーハブの構造上、どのメーカーにも共通していることです。リアハブの左側とフロントハブは、ほぼメンテフリーといっても過言ではありません。

これだけ高性能・高耐久のハブが、前後45,000円ほどで手に入るのは凄いことだと思います。

by SG_Meccanico | 2016-03-29 14:05 | メカニコ的ホイール論 | Comments(0)

ホイールのバランサー

「車ではホイールにバランサーを付けるけど、自転車でもやった方が良いの?」と聞かれることがあります。自転車はバルブ側とその反対側のバランスを取るぐらいで十分です。車と比べると、自転車のホイールとタイヤの重量は軽く、1周の中での重量差が少ないので、バランサーを付けなくても大きな問題は起き難いです。というわけで、バルブ側とその反対側のバランスさえ取っておけば、下りなどで高速になっても、ホイールの重量バランスが原因で振動してしまうことはないと思います。
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アルミリムはバルブ口の反対側に継ぎ目(他の箇所より少し重い)があるため、調整が必要なほどバランスが狂うことは少ないです。一方、カーボンリムはバルブ口の反対側に継ぎ目ないので、バランサーを付けることをお勧めします。上の写真のように、バルブ口が補強されているリムだと、反対側に結構な重量のバランサーが必要なことがあります。写真ではメタルジグをバランサーにしていますが(笑)、微調整し易い鉛シールをリムに貼り付けるのが簡単でお勧めです。
ちなみに、カンパニョーロ(フルクラム)のように、予めバルブとその反対側の重量バランスを取っているホイールもあります。http://fulcrumwheels.com/en/technologies/road-bike-wheels-technologies/dynamic-balance

by SG_Meccanico | 2016-03-22 11:30 | メカニコ的ホイール論 | Comments(0)

振れ取りでの優先順位

完組ホイールであっても、梱包の段ボールから出してすぐに100%の性能を発揮するわけではありません。ホイールの性能を引き出すには、きちんとした整備が必須です。そんなホイールの整備ですが、振れ取りを思い浮かべる方が殆どではないでしょうか?
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ホイールの振れ取りをしたことがある方なら分かると思いますが、縦振れと横振れの両方を完全にフラットになるようには取れません。そこで、どのような優先順位にすれば良いのだろう?と思うこともあるかと思います。自分がホイールの振れ取りをする際の優先順位は、センター出し≧横振れ>縦振れとしています。前後共にきちんとホイールのセンターを出すことは、自転車を気持ち良く進ませるために、絶対に怠ってはいけません。
縦振れより横振れを優先するのは、横方向の振れは、自転車の直進性とブレーキングに影響するからです。縦方向の振れは、リムと接地面の間にあるタイヤが空気を充填して使用するため、多少の縦振れならタイヤがカバーしてくれるからです。
横振れは可能な限り取るようにするのですが、リムの繋ぎ目や製造過程で生じたリムの歪みで、どうしても振れを取れない箇所が存在することがあるので、その場合は影響が最小限になる妥協点を探すことになります。

「センターを出しながら、できるだけ縦振れが出ないように、可能な限り横振れを取る」これが振れ取りの難しさです。あと、振れ取りをする前に必ずハブの玉当りの調整をしましょう。ハブにガタがあると、センター出しと横の振れ取りが正しくできません。

by SG_Meccanico | 2016-03-15 11:30 | メカニコ的ホイール論 | Comments(0)

春ですね~。

生命感の無い透き通った水色から、少し透明感が無くなった水色になると春だなぁと思うのは釣り人だからでしょうか(笑)。近所の川もいつの間にか春の水の色になり、小魚などを追ってシーバス(スズキ)が入ってきています。今年の初シーバスは、春先の川に入ってきたばかりの個体らしい銀色のホッソリとした魚体でした。
また、外海の方では乗っ込みのチヌが釣れて、こちらでも春を感じます(^_^)
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そんなわけで、釣り物が増えてきて、あれも釣りたいこれも釣りたいといった感じで、自転車に乗れない分を釣りの時間に当てています(笑)。でも、膝が治って乗れるようになったら、やっぱり自転車に乗りたいですね!

by SG_Meccanico | 2016-03-12 11:30 | メカニコ鮮魚店 | Comments(0)

ハブに求められるもの

ハブに求められるものはシンプル。それは、負荷が掛かった時の回転の滑らかさです。重量や空回しでどれだけ回るかなんてのは、実走では殆ど影響しません。ハブ重量は極端に重い(例えば1kgもある)とかでなければ、気にする必要はありません。また空回しで良く回っても、自転車に人が乗った状態での回転が悪ければ意味はなく、そんな負荷が掛かった状態でもスムーズに回転するのが良いハブです。
もちろん、その回転の滑らかさを持続してくれるのも大切です。新品時は滑らかでも、2~3ヶ月使ったぐらいで回転が渋くなるようでは困ります。カンパニョーロ(フルクラム)やシマノのハブは、滑らかな回転を長期間保ってくれて、他のメーカーから1歩2歩抜きん出ています。ただカンパでも、CULTは、まめなメンテナンスが必要なので注意してください(CULTは諸刃の剣)。
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セラミックベアリングが良いとされるのは、負荷が掛かってもスチールベアリングに比べて、負荷が掛かった時に変形する度合いが少ない=回転の滑らかさが保たれるからですが、それだけ硬いということで、ハブとベアリング共に高精度でないと、玉受けや玉押しがすぐに傷んでしまいます。カンパニョーロ(フルクラム)のような純正品は良いですが、サードパーティーのセラミックベアリングは高精度のちゃんとした物から、精度の低い使い物にならない物まで様々で注意が必要です。安価なセラミックベアリングも発売されていますが、精度は期待できず、性能はスチールベアリングに劣り、さらにハブを傷めてしまい良いことはありません。

by SG_Meccanico | 2016-03-08 11:30 | メカニコ的ホイール論 | Comments(0)

ホイールを知るにはリムを知る

ホイールの性能の6割はリムで決まります。残り3割はスポークの材質と組み方、ハブは1割程度でしょうか。なので、リムの精度と重量は、そのホイールがどういったものになるかを大きく左右します。

リムの精度が良いとスポークテンションを均一にできるので、力の伝達にロスが少なく、気持ち良く進むホイールになりますが、精度が悪いとテンションが高いスポークと低いスポークができて、力の伝達にばらつきが出て、気持ち良く進まなくなってしまいます。高精度なリムは、良いホイールの要です。

リムの重量は、そのホイールが上り重視なのか、オールラウンドなのか、平坦重視なのかに関わります。ノーマルハイト(24~30mmぐらい)のアルミリムだと、リム単体重量が400g以下だと上り向け、400~480gはオールラウンド、500g以上は平坦向けになります。ちなみに、リムハイトが35㎜以上のカーボン製ディープリムは、リム単体重量が400gでも平坦向けなホイールになる印象です。
ホイールの総重量や前後それぞれのホイール重量がカタログに載っていますが、そこから分かるのはその重量だけで特に意味を持ちません。

by SG_Meccanico | 2016-03-05 17:30 | メカニコ的ホイール論 | Comments(0)