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スポークの組み方:等間隔と変則組みの違い

一般的にホイールのスポークは等間隔で張られていますが、カンパニョーロのG3やRolfのペアスポークなど変則的に張られているホイールもあります。

カンパニョーロとフルクラムは、シャマルとRACING ZEROのように同じリム・スポーク・ハブを採用しながら、リアホイールがG3(シャマル)と2:1システム(RACING ZERO)でスポークの張り方に違いがあり、乗り味も若干違います。スポーク間隔が広いG3の方がためを作り易く、乗り心地も若干良いですが、スポークが等間隔に近い2:1システムは、ソリッドな剛性感で反応が良くキビキビ走り、横剛性も若干高く感じられます。完全な均等張だった初期2:1システムは、G3との違いが現行モデルよりも分かり易く感じられました。Rolfなどが採用するペアスポークもG3と似たフィーリングです。どちらが良いということはなく、各々の脚質に合わせたり、乗り味や見た目の好みで選んでください(^_^)

G3やペアスポークなどのスポーク間隔が広いホイールの欠点を1つだけ挙げると、落車などでリムが曲がってしまった時に、スポーク間隔の広い箇所が曲がっていた場合、曲がりを修正することが難しく、基本的にリム交換になってしまいます。スポークが等間隔のホイールであれば、リムが曲がっても何とか使える程度まで修正することが可能な場合があります。ただ、リムが曲がると、修正してもスポークテンションにバラつきができて、そのホイール本来の性能を100%は発揮できないので、応急処置が可能ぐらいに思ってください。
※カーボンリムは、曲がったリム=破損したリムとなるので、スポークの組み方に関係なく曲がったリムを修正しての使用は非常に危険です。
by SG_Meccanico | 2016-06-14 06:30 | メカニコ的ホイール論

老舗スポーツサイクル専門店で修業後、福岡市早良区の自宅ガレージを拠点に、ロードバイクの点検・整備・パーツ組み替え等の依頼を、預かりにて承っています。お問い合わせはこちらへ。sg.meccanico@gmail.com


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