ANCHOR RNC7 PRO インプレ

RNC7は、ネオコットというアンカー独自のチュービングで、他のクロモリとは違う独特の形状が印象的なフレームです。この独特のチューブ形状とスピニングバテットによって適切なパイプの肉厚にすることで、フレーム全体の剛性の適切化が図られています。
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この剛性の適切化のおかげで、ペダルを踏み込んだ時に脚がはね返されることがなく、かといって際限なくフレームが捻じれるわけでもなく、踏んだ分だけしなってくれます。ギヤを掛けるトルク重視、軽めのギヤでの回転重視、どちらの乗り方でもフレームが乗り手のリズムに合わせてくれて、とても乗り易いフレームです。そのおかげで脚の減りがとても緩やかで、もし脚が無くなってもフレームが優しく受け止めてくれて、それなりに進んでくれます。

フロントフォークに関しては、最新のカーボンフレームと違って、剛性を高くするのではなく、自転車の動きに合わせる追従性を持たせています。下りの高速コーナーでも走行ラインが乱れることが無く、最新のカーボンバイクのような切れ味とは違う感覚ですが、安心できます。曲がりくねった下りでも、適正なジオメトリー設計による素直な操作性で、気持ち良く走れます。この素直な操作性は、アンカーのバイク全体に共通していて、素材・モデルを問わず誰でも扱い易いと思います。

ダンシング時の自転車の振りの軽さも印象的です。これが、剛性の適正化、もしくはフロント周りの適切な設計によるものなのかはわかりませんが、リズムがとり易いので、他のロードフレームより楽に長く時間ダンシングできます。

RNC7の総評を簡単にいうと、踏んだ感じも操作感も素直で疲れ難く、長距離走にピッタリな乗り味です。荷物を持って連日長距離を走る遠征ツーリングでも乗りましたが、疲労困憊するようなことがなく、快適に旅を楽しめました(^_^)
意外と思われるかもしれませんが、終盤まで脚が残せるため、長時間のヒルクライムにも強いフレームです。
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ここまで、褒めてばっかりですが(笑)、短所もあります。
剛性の最適化を図っているとはいえ、クロモリの特性自体は変わらないため、カーボンやアルミと比べると反応が少し遅めです。通常のクロモリよりは反応が良いですが、インターバルが掛かるようなペースの変化が大きい状況には弱いです。ただ、これに関しては、短所というより、これがクロモリらしさだと思うのが、正解ではないでしょうか?

最近は、素材こそクロモリでも硬いだけのフレームも多いですが、RNC7はクロモリらしさを残して、その特性を最大限に活かし、登場から10年以上経った今でも全く見劣りしない逸品です!

※所有しているRNC7 PROは、アンカーの10周年記念モデルで、通常のRNC7とはフロントフォークが違うため、乗り味に若干違いがあります。

by SG_Meccanico | 2013-01-07 17:00 | 製品インプレ | Comments(0)